ナイター開催の川口オートGⅡ「川口記念」は26日の3日目、準々決勝戦が行われた。

 6Rで1着を奪取したのは武藤博臣(40=川口)だ。10線の内・2番車で出走。枠なりスタートから逃げる赤堀翼を追走する。5周回3コーナーで赤堀の内に切り込み、先頭を奪ってそのままゴール、準決勝戦進出を決めた。

「展開が良かった。でも滑った。タイヤですね。それでも2日目より全然余裕はあった。タイヤが滑っても追いつけるくらいはあったし、赤堀がタレてくるのを待てる感じがあった」。足周りに不安はあったがエンジンはいい。

 この日が40歳の誕生日、自らを祝う勝利となったが「もうトシだよ。下り坂だよ」と、嘆き節も勝ったことで表情は明るい。40代の抱負は「ケガなく、ずっと走りたい」と話す。
 
 30代は落車による負傷で長期欠場もあっただけに事故なく走ることへの思いも強い。40代最初の準決勝戦は、足周りを万全にして臨み、優出を目指す。