ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川前社長による性加害問題が世間の注目を集めている中、テレビ東京の石川一郎社長が25日、定例会見に出席した。
元ジャニーズJr.による性加害の告発を受け、14日には同事務所の藤島ジュリー景子社長が謝罪動画を公開。今回の問題について「知らなかった」などと主張し、現在も騒動は収まっていない。
同局では、音楽番組、バラエティー番組、連続ドラマなどにジャニーズ事務所のタレントが出演。過去には同局のスタジオや会議室を使って、ジャニーズのオーディションを行っていたこともある。
会見で、石川社長は「タレントに罪とか問題があるわけではない。彼らは被害者かもしれないわけでして。制約を加えるのはいかがなものかと」と述べ、タレントの起用を続ける姿勢を示した。
また、スポンサー離れの影響はないとし「ジャニーズさんの対応を見守っているところ。一般論として言えば性加害は許されることではありません」と話した。
実は、同局の番組審議会には、TOKIOの国分太一(48)が委員として参加。直近は同局役員会議室で開催された4月7日の回で、国分も出席したとみられる。
芸能プロ関係者は「ジャニーズで番組審議会メンバーに参加しているのはテレ東だけ。それだけ局とは深い関わりがある」と指摘する。
審議会は、放送法により番組審議機関の設置が義務付けられており、事業者のテレビ局側が委員を任命できる仕組みだが…。
広告代理店関係者は「株式会社『TOKIO』はジャニーズ事務所の関連会社。代表取締役はジュリーさんです。国分はジャニーズ時代から審議会メンバーを務めている。そんなタレントが公正公平に、番組を審議できるのか」と首をかしげている。