森保ジャパンに必要なのは若手のサプライズ抜てきだ! 日本サッカー協会は25日、日本代表が6月に臨む国際親善試合エルサルバドル戦(15日、豊田ス)とペルー戦(20日、パナスタ)に向けてメンバー26人を発表した。3人が初選出されたが、元日本代表FW武田修宏氏(56=本紙評論家)は、さらなる若返りを提言。U―20日本代表の〝怪物コンビ〟招集を猛プッシュした。
今回のメンバーには、絶好調にもかかわらず落選が続き物議を醸していたFW古橋亨梧とMF旗手怜央のセルティックコンビが約9か月ぶりの復帰を果たした。
特に今季リーグ戦で25得点を量産する古橋には待望論が高まる中、森保一監督は「継続してチームの勝利に貢献する結果と、存在感のあるプレーをしている」と招集を決断。「得点に期待したい」と抜群の決定力に注目している。
武田氏は「しばらく外れていたが、結果を残して代表に復帰したことは素晴らしい」と高く評価。「森保監督は実際に自らの目で見て、グループの中でどう機能していくのか確認するだろう」と予想した。具体的には「MF三笘薫(ブライトン)、MF久保建英(レアル・ソシエダード)、MF鎌田大地(Eフランクフルト)と組ませて、どういう化学反応を見せるか」と今後の軸になる3人との連係が古橋の生き残りを左右すると見ている。
一方で、武田氏は今回の代表に物足りなさも感じている。強豪国では当たり前のように活躍している20歳以下の選手がいないからだ。「たとえばU―20W杯で日本が対戦したコロンビアには、A代表ですでに得点を量産している選手もいる。世界では20歳前後の選手が多く代表で活躍している。日本代表も世界で戦うためには、U―20の選手が必要」と指摘する。
そして「MF松木玖生(20=FC東京)とDFチェイス・アンリ(19=シュツットガルト)をすぐにフル代表に入れたほうがいい。経験を積ませていき、代表の中心にするべきだ。2人は軸として活躍していかないといけない」と提言。2026年北中米W杯を見据えて、U―20日本代表で攻守の要として存在感を見せる2人の早期招集をプッシュする。さらに松木とチェイスは将来性だけでなく「現時点でも十分にやれる」と太鼓判を押した。
森保監督は会見で「日本が世界で勝っていくために、もう1サイクル早く、若手の経験値を上げていくことをやっていかないと」と有望株の抜てきに意欲を見せた。2人のサプライズ招集はそう遠くなさそうだ。