プロ麻雀リーグ「Mリーグ」で活躍したプロ雀士の近藤誠一(59)が25日、所属チームのセガサミーフェニックスから退団することを発表した。
「大魔神の系譜」という愛称で知られる近藤は、リーグ初年度に2位指名でセガサミーフェニックスに入団。2019―20シーズンには4着回避率のタイトルを獲得するなど、ベテランらしい活躍で人気を集めていた。今年5月に閉幕した2022―23シーズンでは体調不良から欠場することも多く、ファンからは心配の声が寄せられていた。
今回発表した公式コメントでは「長きに渡るMリーグの戦いにおいて、万全の状態で対局に臨むことができない日々が続き、改善できる未来が見えなかったことが理由となります」と説明。加えて、「継続の要請もいただきましたが、自身の現状を説明して、受け入れていただきました」と語り、自らの意志で退団したことを明かした。
さらに今回同時に退任する吉野慎一監督に代わり、近藤が新監督に就任することも発表された。本人のコンディションを考慮した稼働になるとした上で、「今度は監督としてチームを悲願の優勝に導けるよう、セガサミーフェニックスに助力できればと思っています」と強く意気込んだ。
フェニックスは過去2度の準優勝を経験しているが、今季は最下位に終わっていた。選手として届かなかった栄冠を目指して、近藤新監督が来季どのような采配を見せるのか注目が集まりそうだ。