高校球界に波紋が広がっている。甲子園大会春夏4度の出場経験のある明石商(兵庫)野球部部長・平峯康二容疑者(41)が、窃盗容疑で24日に逮捕された。

 学校の金庫から現金約50万円を盗んだ疑い。平峯容疑者は同校の臨時教諭で野球部の部長を務めており、2016年春に同校が甲子園に初出場し、ベスト8入りした際にはコーチだった。

 5月17日に金庫を確認した教員が気づき、兵庫県警に届けるなど騒ぎになっていたが、23日夜に平峯容疑者が自分が盗んだことを校長に申し出て明石署に出頭した。容疑を認めているという。

 関西地区出身の高校球界関係者は「明石商の野球部といえばマナーのいいチームという印象。それだけに驚いています。学校の金庫からお金を盗めばすぐにバレそうなものなのに…。部員たちがショックを受けないかが心配です」と話した。

 同校野球部は公立校ながら西武・松本航投手、巨人・山崎伊織投手、楽天・水上桂捕手、ロッテ・中森俊介投手、オリックス・来田涼斗外野手らのプロ野球選手を輩出するなど、野球強豪校としても知られている。