お騒がせ女子プロレスラーのウナギ・サヤカが、頚髄損傷でリハビリ中のゼロワン〝炎の戦士〟大谷晋二郎(50)から、毎年恒例の真夏のリーグ戦「火祭り」出場を推薦された。

 ゼロワンの親会社「ダイコーホールディングスグループ」が主催する押忍プレミアム興行(6日、東京・ベルサール高田馬場)で行われた「大谷晋二郎応援大会」に出場したウナギは、自称「女子プロレス界の人間国宝」高橋奈七永(44)とシングルマッチで対戦した。

 序盤からエルボーで攻め込むも、強烈なラリアートでねじ伏せられる。それでも立ち上がり、ギロチンドロップで勝負に出るも効かず。最後まで食らいついたが、一歩及ばずジャパニーズ・オーシャン・クインビーボムで3カウントを献上した。

 高橋に敗れたものの、試合前には思わぬチャンスを得た。この日リハビリ中の大谷が来場し、1年ぶりにファンの前に姿を現した。バックステージではウナギが大谷に駆け寄り「私も大谷さんのように熱さをリングで出せるように生きていきたいと思います」と涙ながらにあいさつすると、大谷から「プロレスに男も女も関係ない。初めて会ったけど、あなたのその表情、目を見て、僕はすこぶるあなたの試合を見てみたい。熱い試合をお願いします」と期待を寄せられた。

大谷(右)の話に聞き入るウナギ・サヤカ
大谷(右)の話に聞き入るウナギ・サヤカ

 ウナギは昨年11月にゼロワンのリングに乱入してから、定期的に参戦している。ウナギの動向を聞きつけた大谷から「ゼロワンのリングでこれから何をやりたいんですか?」と問われるとウナギは「大谷さんの熱量を超えられる、新しいプロレスを作りたいです」と力強いまなざしで返答。

 すると、大谷から火祭りへの出場を提案され「僕はあなたが火祭りに出たら面白いと思います。ただ、女だからという言い訳は通用しませんよ」とほほ笑みかけられると、ウナギは「ありがとうございます。ぜひやらせていただきたいと思います!」と参戦を熱望した。

 ウナギの出場が決定すれば、火祭り史上初の女子出場となる。プロレス界を席巻する傾奇者(かぶきもの)が、火祭り刀奪取へ乗り出す。