北米などで5日に封切られた任天堂ゲーム「スーパーマリオ」シリーズを原作として製作されたコンピュータ・アニメ映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」公開5日間での世界興行収入が3億7700万ドル(約500億円)に達し、アニメ映画の歴代記録を更新した。これまでの記録は「アナと雪の女王2」が持つ3億5800万ドル(約475億円)だった。米CNNなどが9日報じた。

 また、公開5日間の興収が2月に公開された「アントマン&ワスプ:クアントマニア」の2億2530万ドル(約300億円)を上回り、今年最高興収を記録。「2023年最大の映画」の前評判通り、好調ぶりを示している。

 同作は任天堂の宮本茂氏と米アニメ製作会社イルミネーションの共同製作。スーパーヒーロー「スター・ロード」のクリス・プラット(43)がマリオ役、「モンスター上司」シリーズのチャーリー・デイ(47)がルイージ役の声をそれぞれ担当。ネットフリックスの米ドラマ「クイーンズ・ギャンビット」のアニャ・テイラー・ジョイ(26)がピーチ姫の声優を務めた。

 世界的大ヒットゲーム「スーパーマリオ」は、日本では1986年にアニメ映画「スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!」が公開され、93年にはハリウッドで実写映画「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」が英俳優ボブ・ホスキンス主演で製作された。「スーパーマリオ」をテーマにした映画としては3作目となる。

「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」は日本では28日公開される。