女子プロレス「スターダム」の〝アイコン〟・岩谷麻優(30)が、地元・山口県での凱旋興行(18日、KDDI維新ホール)で勝利し、故郷に錦を飾った。
デビュー以来初めてとなる凱旋興行では葉月、コグマと組み、極悪ユニット「大江戸隊」の刀羅ナツコ、鹿島沙希、スターライト・キッド組と対戦。この日はコロナ禍で禁止されていた紙テープが特別に解禁となり、岩谷の凱旋を祝うべく会場に集まった観客から投げ込まれた大量のテープがリングを舞った。
約3年ぶりの光景に大喜びの岩谷は、序盤から躍動。大江戸隊と激しい場外乱闘を繰り広げ、連係技に苦しめられた。だが、岩谷がトペ・スイシーダを発射し、形勢逆転に成功。リングに戻ると岩谷が鹿島にミサイルキックを決める。最後は鹿島に得意のムーンサルトプレスを敢行し、3カウントを地元にささげた。
試合後マイクを手にした岩谷は「みなさんのおかげで、こんなにいい地元凱旋ができました! 本当にありがとう」と絶叫し「無事に勝つことができたので、一つ宣言をさせてください。やっぱり岩谷麻優はシングルのベルトがほしい! 狙うベルトは、そう、IWGP女子王座!」と力を込めた。
岩谷は昨年11月に行われた同王座の初代チャンピオンを決めるトーナメントの決勝戦でKAIRIに敗れ、惜しくもベルトを取り逃した。すでにAZMと葉月が現王者・メルセデス・モネに挑戦表明しているが、それでも「自分は横浜アリーナ(4月23日)でチャンピオンに挑戦表明します」と宣言した。
さらに「もし次、山口県があったら必ずIWGPのベルトを持って帰ってこれるように頑張りたいと思います」。地元凱旋興行を成功させたアイコンが王座取りへ突っ走る。