ノアのGHCタッグ王者・マサ北宮(34)が、全日本プロレス・宮原健斗(34)からの呼びかけに完全無視を決め込んだ。

 2月21日のノア東京ドーム大会で同じ健介オフィス出身の宮原から「あいさつがなかった」と激怒され、王道マットへの来場を呼びかけられていたが、これを拒否。代わりに稲村愛輝が訪れ、14日の全日本新宿大会で宮原と一騎打ちした。

 宮原について聞くと、北宮は「ノーコメント!」と断固として口を開こうとしなかった。明らかに不機嫌モードに突入した様子で、稲葉大樹と保持するGHCタッグ王座のV1戦(19日、横浜武道館)に話を変えると、さらに眉間にしわを寄せた。

 挑戦者の拳王&征矢学は21日の全日本・大田区総合体育館大会で世界タッグ王座にも挑戦するからだ。北宮は「アイツら、こちらをないがしろにしすぎだろ。気に入らない。憤りを感じる。これ以上ない屈辱ですよ」と怒りをにじませた。

 しかも、拳王は両王座を奪取したあかつきには、王座統一をもくろんでいる。これまでGHCタッグを6度戴冠し、ベルトへの思い入れが深い北宮は「アホか! ふざけんな!」と一蹴。

「統一っていうことは、もう取ること前提になってるけど、違う違う。まず、それを取るまでに何をするかだろ」と指摘した。ベルト存続のためにも、まずはV1が絶対条件。「しっかり守り抜くから、そんなお前の思うようにはいかねえぞ」とにらみをきかせた。

 最後にもう一度、全日本参戦の可能性を聞くと、北宮は「ないですよ。接点がないんだから」と吐き捨て、その場を後にした。稲村に勝利した宮原からは再度、対戦を求められているが、果たして――。