女優・のん(29)が9日、都内で行われた「ふくしま12市町村 移住PRイベント」に出席。2011年の福島第一原発事故で、避難指示対象となった12市町村への移住者を取材した動画をお披露目した。動画は自身のユーチューブチャンネルで公開中。

 今回の取材のように、人とコミュニケーションを取る工夫を聞かれると「これは私にとっては一生悩み続ける問題だと思いますけど…」と言いつつ、のんはこんな告白をした。

「コミュニケーション。私は毎回難しいなと思って、悩むんですけど。最近気付いたのは、礼儀を重んじるし、相手をリスペクトする気持ちっていうのも持ちながらも…。悪く思われてしまうかもしれないみたいな気持ちを取っ払っても、自分がどういるかみたいなのも決めて、そこを一直線に頑張っていくっていうのをやってますね」

 のんは「すごい気持ちがあふれちゃう方」と自覚している。「だから、なんか舞い上がっちゃうと100%の感情でウワァ~!っていっちゃうんですけど、なんかそうじゃなくて、ちゃんと相手を見ながら接するっていうことを大事にしてます」

 のんは、11日で丸12年となる東日本大震災と浅からぬ縁がある。ヒロインを務めてブレークのきっかけとなったNHKの朝ドラ「あまちゃん」(13年)は、東北・岩手の三陸海岸沿いの町が舞台。当時の芸名はまだ「能年玲奈」で、劇中では震災も描かれた。本人は東北を「お世話になった土地というか、第2の故郷のように思っている」という。

「のんになってから特に東北に行くと、すごく温かく迎えてもらえるし『のんちゃん』って言ってもらえるし、それがすっごくうれしくて。私は東北と一緒に歩んでいっているっていうふうに、いつも感じてるんですね。だから東北を応援するっていう気持ちもあるんだけど、逆に元気をたくさんもらってて、そうやって東北と一緒に歩んでいけたらすごくうれしいなと思っています。よろしくお願いします」

 のんは福島や東北に向け、こんなメッセージを送った。