ウクライナ侵攻で、エフゲニー・プリゴジン氏が率いるロシアの民間軍事会社「ワグネル」グループの傭兵部隊5万人が前線で戦っている。ワグネル傭兵部隊では6か月戦闘すれば恩赦を与えるとして殺人犯などの凶悪犯をスカウトしており、4万人近くが囚人で構成されているとみられる。
そのワグネル傭兵部隊の隊長たちは、ウクライナに降伏しようとしている隊員を去勢しているという。英紙デイリー・スターが25日、伝えた。激しい戦闘が行われている最前線では、逃亡、降伏する隊員も出ている。米国諜報機関が隊員間の電話を傍受。ある隊員が「隊長が逃げようとした彼を捕まえて、睾丸を切り落とした」と話し、別の隊員は「どうせワグネル傭兵部隊は消耗品だ。ほとんどが元囚人であるため、ロシア国民は傭兵に何が起こっても気にしない」と言ったという。
隊員が戦場で負傷した仲間を救ったり、助けたりすることを禁じられているようだ。ある隊員は「突撃歩兵は、目標が達成されるまで攻撃を続けることが任務であるため、負傷者を運ぶことは許可されていない」と語ったという。