新日本プロレス24日後楽園ホール大会で、海野翔太(25)が内藤哲也(40)を完全KOした。

 昨年11月に凱旋帰国した海野は、2月4日札幌大会で内藤との一騎打ちに臨む。この日はオカダ・カズチカ、矢野通と組んで内藤、鷹木信悟、SANADA組と対戦した。

 序盤から内藤に対抗心をむき出しにして一進一退の攻防を展開。さらに10分過ぎにはSANADAにリバースDDTを決めて攻勢に出る。

 ここで内藤がカットに入ると、海野は延髄蹴りからのデスティーノを回避し必殺のデスライダーを発射。ファミレスでの無銭飲食が1面を飾ったこの日の東京スポーツ新聞を読みながら入場していた制御不能男に天罰を下す。

 内藤を試合から排除した海野はSANADAに押さえ込まれても3カウントを許さない。ポップアップ式のエルボーアッパーを決め、最後はデスライダーで実力者を沈めてみせた。

 試合後は内藤の上にまたがってマイクを握る。「気分はどうですか? まったく視界に、眼中にも入ってないヤツにやられた気分はどうですか? 自分だったら悔しいですよ。だからまた、ここ後楽園ホールで戦いましょう」と不敵に宣言。「2023年、必ずこの新日本のリングにパラダイムシフト(固定概念や価値観の劇的な変化)を巻き起こし、俺の新時代を作り上げます! だから俺から目をそらすなよ」と堂々と言い放った。「何かが起こる」冬の札幌で制御不能のカリスマから金星をあげて新時代の旗手となれるか、注目だ。