エンゼルスは23日(日本時間24日)に球団の身売りを中止すると発表した。今季以降もモレノ・オーナーが保有する。

 モレノ・オーナーは球団広報を通じて「売却の過程で、我々にはまだ未完成な仕事があることが明らかになり、チームの未来やファンの皆さんにとってポジティブな影響を与えられると感じました。このオフシーズン、我々は球団記録となる選手年俸にコミットしましたが、ファンらに再びワールドシリーズチャンピオンを取り戻すという目標を達成したいと思っています。エンゼルスの野球にとっての新しい章に、我々はエキサイトしています」と声明文を発表した。
 昨年8月23日に球団売却などを検討する手続きを開始したと発表。複数の新オーナー候補が報じられる中、今季の開幕までおよそ2か月となったところで中止を発表した。
 オーナーが交代しなかったことは今季終了後にFAになる大谷翔平投手(28)の去就に影響必至だろう。今季3000万ドル(約39億2000万円)で1年契約したが、複数のメディアは史上初の総額5億ドル(約653億円)超を予想。モレノ氏はぜいたく税の支払いに否定的とされており、決断が注目される。