日本代表DF吉田麻也(34=シャルケ)が、森保ジャパンが長期政権となることへのメリットとデメリットをズバリ指摘した。

 日本プロサッカー選手会(JPFA)が18日に、新設の「JPFAアワード」各部門の受賞者を発表し、会長を務める吉田がオンラインで会見を行った。

 吉田は森保監督がカタールW杯で16強の躍進を受けて続投となり、次回2026年北中米W杯まで異例の8年にわたる長期政権となることについて見解を示した。

「森保監督が続投というのも、次の新しいチャレンジを日本サッカーが選んだんじゃないか。今まで外国人監督もあったが、予選から日本人監督で本大会まで行くというチャレンジはなかった中で、森保監督にその思いを託してやってきたこの4年間。そこで一定の評価を協会がしたことによって、日本がまだやったことない長期体制をやろうと決断させたのは森保監督の能力や人望、協会からの信頼だと思う」。指揮官と主将という厚い信頼関係を築き、身近で接してきた立場からその指導力の高さを改めて絶賛した。

 その上で長期政権について「メリット、デメリットがある」と指摘。「長くやることで、選手をいろいろ把握しているので立ち上げからある程度チームを作れているところからスタートできる。選手もやるべきサッカー、何を求められているかを理解している」とまずはプラス面を解説した。

 一方で「同時に、長くなればなるほどマンネリだったり、選手の固定化が懸念されるところはある」と不安点についても忖度なく持論を展開。「そういったところをどうやって払しょくしていって、ポジティブな面をより出していけるかがカギになる」。吉田の金言は第2次森保ジャパンの成否を占う重要なポイントとなりそうだ。