“2023年版”の「全国旅行支援」が10日からスタート。昨年10~12月までに行われた内容とは割引率などが変更となっているだけに、利用する際は注意が必要だ。

 まず、大きな変更点は割引率だ。前回は宿泊のみの場合、1泊5000円以上の代金で40%の割引(上限5000円)を受けられたが、今回は平日が1泊3000円以上、休日(土日祝)が1泊2000円以上の代金で20%の割引(上限3000円)に変更された。交通費を伴うパック旅行の場合も割引率20%で、1泊当たり上限8000円から5000円に引き下げられている。

 また、全国旅行支援を利用して宿泊した際に配布されるクーポンの額も変更になった。これまでは平日3000円、休日1000円の地域クーポンが配布されたが、今回は平日2000円に引き下げられた(休日は従来と同じ)。さらに前回までは多くの自治体が電子クーポンと紙クーポンの併用か紙クーポンのみだったが、今回からは原則電子クーポンのみとなり、宿泊先で配布されるQRコードを専用アプリ「regionPAY」で読み取って使用することになる。つまり、スマートフォンの携帯が必須というわけだ。

 前回から割引率が引き下げられ、平日のクーポンも減額されたとあって寂しい限りだが、自治体によっては独自のクーポン上乗せキャンペーンを行っているところもあり、計画次第ではお得になる。例えば大阪府では1月25日から2月28日の期間中、キャンペーン対象の宿泊施設に、平日1人1泊7000円以上、休日1人1泊4000円以上のプラン利用で宿泊すると、平日3000円、休日2000円のクーポンを上乗せ配布するという。

 全国旅行支援を利用するには、もちろんワクチン接種証明(自治体により条件が異なる)が必要になるが、前回よりスケールダウンしたとはいえ利用しない手はないだけに、旅行計画がある人は要チェックだ。