ジャニーズ事務所の中で〝次の退所者〟として「Snow Man」のラウールの名前が取りざたされている。滝沢秀明氏がジャニーズアイランドの社長として在籍していた時代には、最もかわいがっていた存在だからだ。同氏が事務所を去った今、愛弟子は追随するのか。その動向を探ってみると――。

 滝沢氏が事務所を退社し、「King&Prince」(キンプリ)の平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太が来年脱退・退所することが発表されるなど、何かと話題が尽きないジャニーズ。業界では、今後も次々に退所者が出るのではないかと言われているが、その筆頭に挙がっているのがラウールだ。

 ある芸能関係者は「滝沢さんはSnow Manをデビューさせるにあたって、他のジャニーズのグループから目黒蓮、向井康二、ラウールの3人を引っ張ってきて加入させました。デビュー後、その3人の中でも特にラウールをかわいがっていて、テレビ局のお偉いさんの会合があるたびに、引き連れてあいさつをさせていたほどです。そのかいあって、ラウールはデビュー当初からテレビドラマに出演するなどスター街道を歩んでいきました」。

 ところが、後ろ盾の滝沢氏が去ったことで状況に変化が…。2020年8月からレギュラーモデルを務めていたファッション誌「メンズノンノ」を今年の8/9月号で卒業。それと入れ替わるように、なにわ男子の道枝駿佑が務めることになったため、ファンは騒然となった。

「ラウールだけではなく、Snow Manで話が進んでいた仕事が急にほかのグループに変更されて、混乱しているという話も聞いています」とは出版関係者。それだけに、来年以降、グループだけでなく、個人の仕事もかなり減るのではないかと心配されているのだ。

 そんな状況であれば、たしかに退所してもおかしくはない。ファンも動向を心配するところだが、ラウールはファンクラブのブログでファンを安心させている。

「ラウールは今年、大学に入学したこともあり、学業に専念したいということを事務所に申し入れているとブログで報告していました。要は学業もやりたいから、仕事をセーブすると言いたいわけです。ただ、ブログの中では〝僕は多分かなりの策士だよん〟とも語っている。ラウールなりに自分の行動を考えているということでしょう」(同)

 このブログはファンとタレントをつなぐ大切なツールであり、タレントの本音が漏れるケースも少なくない。〝策士〟と自称するぐらいだから、ジャニーズを辞めればどうなるかは理解しているはず。しかも、仮に退所したところで滝沢氏も受け皿となりえない可能性があるという。ある芸能プロ関係者の話。

「滝沢氏は現在『冒険家』を名乗り、事務所を立ち上げることには否定的です。ゆくゆくは芸能界に戻ってくるかもしれませんが、その時でもジャニーズとの約束事として『引き抜きはしない』という取り決めを交わしたとされます。だとしたら、ジャニーズを辞めたところでマイナスしかないというのは、ラウール本人が一番わかっていることでしょう」

 もっとも、あの滝沢氏でさえ電撃退社しただけに、今後どうなるかはわからない。ラウールが言う〝策士〟が何を意味するのか、気になるところだ。