中日の球団納会が30日、名古屋市内のホテルで行われ、立浪和義監督(53)や新選手会長の柳裕也投手(28)、大野雄大投手(34)ら関係者78人が出席した。

 今季6年ぶりの最下位に沈んだ成績について大島宇一郎オーナー(58)は「今シーズンは66勝75敗2引き分け。星勘定で言うと、去年のシーズンが55勝71敗17引き分けと負け越しが減って、チームとしては前進したかなと思いつつも、結果は6位。非常に悔しい結果に終わったと思っています」と振り返った。

 しかし「いろいろなところに見るべきものがあった。投手陣、先発ローテーションのやりくりも難しい中で奮闘してくれた」とし、5月6日の阪神戦(バンテリン)で大野雄が10回二死まで完全投球を続けたことにも触れ「大野選手の完全試合? というところまでいったピッチングは本当に忘れられません。その他の皆さんも奮闘されて形を作ってこられたと思う」とねぎらった。

 その上で反省点も指摘。「残念なところは立浪監督就任以来、得点力アップを目指して日々いろいろ取り組んできたと思うが、チーム打率こそやや向上したが、残念ながら得点に結びつける率は、そう大きく改善できなかった1年になってしまった。野球はチームワーク。おのおののポジションの選手、ベンチもフロントも含めてみんながそれぞれの役割を果たし、個々の成長をもってチーム力を上げていかないといけない」と力説した。

 最後には「最下位からのスタートです、一人ずつが、チーム全員が、今まで以上のスピードで成長して、強いチームに生まれ変わっていけるよう私からお願いを申し上げます。来年こそはもっと勝ちましょう! ペナントを取りましょう!」と訴えた。