俳優・高杉真宙(26)が25日、映画「ナニワ金融道」(藤澤浩和監督)の公開初日舞台あいさつに登壇した。

 大阪を舞台に、貸金業者の実態を描いた漫画が原作。

 同作で高杉は、大学時代の奨学金返還の滞納で信用情報に傷がつき、就職先が見つからず、街金と呼ばれる貸金業者の面接に行く主人公・灰原達之を演じた。

 原作は1990年に連載が開始。高杉は「選んでいただき、携わったからこそ、作品が愛されてきた理由がわかる。うれしいし、色んな灰原さんがいる中で、役を考えていかないといけないので難しかった」と語った。

 原作とは違い、映画では令和の時代で物語が展開。藤澤監督は「手形の取引とかが出てくるけど、最近減っていたりして。街金の人のところに行って『現代はもっとえげつない話ありますよ』っていうのを聞いたりした」と話した。

 劇中では関西弁が飛び交う。高杉は「関西弁は迫力、力があるというか。お芝居を作る上で、空間をすごく支配できるなっていう印象があった」と言い、「飲み込まれないように、灰原さんとしてしっかり接していけたらなと思ってやっていた」と振り返った。

 シリーズ1発目となる「ナニワ金融道~灰原、帝国金融の門を叩く!~」は同日公開。