「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)の木曜コメンテーターを務める石山アンジュ氏(33)が24日、東京都庁で行われた「こども未来会議」に出席した。小池百合子東京都知事らと子育てや子供をめぐる政策について議論した。

 小池氏は冒頭、「コロナがあり、経済などの大きな変革がある中でこれまでにない困難に直面している。サザエさんの家族という昭和の家族と形態が今は全然違っている」と子供を取り巻く環境の変化を指摘した。

 その上で、「子供がほかの人と関わる機会が激減したのではないだろうか。子供は社会の宝なので、いかに地域でその宝を育むかがポイントになる」と会議の方向性を示した。

 意見交換では石山氏も発言。石山氏は「ミレニアム世代は自分の親も核家族で育った世代で、昔の日本にあったという村で子育てをするということを知らない世代なんです。だから頼る、頼られることを知らないし、できない」とミレニアム世代の特徴を解説した。ミレニアム世代とは1981年から96年に生まれた世代のことをいう。

 また、小池氏が言及したサザエさんにも反応。「サザエさん的な昭和の家族像は意外とミレニアム世代にはプレッシャーとしてのしかかっている。そういう家族像から離れてしまうといけないのではないかということがハードルになる」と訴えた。

 小池氏は「都会の中で核家族で育った親がまた核家族になる中で、お祭りとかいろんな行事をみんなで行うことで自分ひとりじゃないんだという体験を積み重ねてもらう工夫が必要だ」とまとめた。