〝元暴走王〟の直接交渉は不発に終わった。アントニオ猪木さん(享年79)の四十九日法要が24日、神奈川・横浜市鶴見区の総持寺で営まれ、プロレス界から選手、関係者ら55人が参列した。

 猪木さんの弟子の一人で、2018年6月に引退した〝元暴走王〟小川直也氏(54)も出席。新日本プロレス、ノアの選手らが集まった記念撮影では、「猪木元気工場(IGF)」のスタッフに指名され、なぜか中央に立つことに…。「オレは現役じゃないのに…藤田(和之)の役目だろ? 何で藤田は(記念撮影に)いないんだ?」と言いつつも、亡き師匠に代わり「1、2、3、ダーッ!」の音頭を取った。

 顔見知りの選手がわずか数人の状況で、〝炎の飛龍〟ことドラディションの藤波辰爾(68)には自ら接触。小川氏は猪木さんの追悼イベント「INOKI BOM―BA―YE×巌流島in両国(猪木祭り)」(12月28日、東京・両国国技館)で「令和猪木軍」の総監督を務める。藤波は追悼大会について本紙に「主催者が声をかけてくれるなら、僕自身はいける態勢は整っています」と話していたことから、「猪木祭り」参戦の直接交渉に出たという。

 ところが…「スケジュールをみなきゃ、というお話だった」(小川氏)。12月28日は藤波の69回目の誕生日でもあることから、色よい返事をもらえなかったという。それでも「藤波さんは猪木さんの一番弟子だからね」と、粘り強く交渉していく構え。〝元暴走王〟も久しぶりのプロレス・格闘界で、戸惑いがあるようだ。