中日・根尾昂投手(22)の名前を冠したラーメンが大ピンチを迎えている。ナゴヤ球場隣にある「ラーメン専科・竜」(名古屋市中川区)の人気メニュー「NEO竜ラーメン」(税込み1000円)が現在、販売中止となっているのだ。

 1981年創業の同店は星野監督や落合監督をはじめ歴代の監督、選手たちに愛されたドラゴンズ御用達の人気ラーメン店。立浪監督もナゴヤ球場に来るとよく同店の冷麺を出前で頼んでいる。「NEO竜ラーメン」は根尾の入団発表が行われた2018年12月8日に販売が開始された。骨付きのスペアリブ2本にチャーシュー、チンゲンサイ、ネギ、メンマ、卵と具材たっぷりで1日10食の限定メニューにも関わらず注文が殺到。店主の吉田和雄さんによれば1日40食近く出た日もあったという。

 ところが今年5月にメニューから「NEO竜ラーメン」が消えた。といっても決して人気がなくなったからではない。「今、肉(スペアリブ)が入らないんだ。フランスから輸入していたんだけど(卸先の)肉屋によると戦争やコロナの影響もあるみたい。日本のものだと形が違うため、肉厚も変わってしまう。形が違うものを出すと〝なんだお前のところは質を落として〟と言われるかもしれないので、今はお休みしているんだよ」(吉田さん)というのだ。

 メニューに書いてなくても「根尾のラーメンください」というお客さんが今でも何人か来店するというが、NEO竜ラーメンのシンボルでもあるボリュームたっぷりのスペアリブが入手できないだけに現時点では販売再開の見通しは立っていない。根尾本人もこの店を訪れた際に食べたという「NEO竜ラーメン」が復活する日はいつになるのか…。