女子ゴルフの渋野日向子(24=サントリー)の〝自信喪失〟が懸念されている。

 前週のポイントランキング上位60人が出場する米ツアー最終戦「CMEツアー選手権」は、上位争いに加われないまま通算2オーバーの49位に終わった。最終日(20日)はインスタートの10番でロングパットを沈めてバーディー発進したが、続く11番で痛恨トリプルボギーを叩くなど今季の米ツアー締めくくりは不本意なラウンドとなってしまった。

 ホールアウト後のインタビューでは、米ツアー本格参戦の1年目を「悪いとしか言いようがない1年だったので残念。すべてにおいてレベルが低い。そこを何とかしたい」とネガティブな言葉が目立った。

 試合を中継した「WOWOW」の解説を務めたプロゴルファーの田中泰二郎は「頑張ったところもいっぱいある。いいところもいっぱいあった。『全体的にレベルが低い』なんて言わないで、もっと盛り上げていかないと」とコメントした。

 それだけに、渋野コメントを聞いた、あるベテランツアー関係者は「自信をなくさないか心配になる。うまくいかなかったところは修正しないといけないけど、調子が悪い時もあるくらいの気持ちでやった方がいい」。本人としては、特に9月以降に思うようなプレーができず、不調の感覚が強くなっているのだろう。とはいえ、8月の「AIG全英女子オープン」3位など、メジャーで優勝争いに加わるなど目標だったシード権も獲得している。

 今週は国内ツアー最終戦「JLPGAツアー選手権リコーカップ」(24日開幕、宮崎・宮崎CC)に急きょ参戦。初日は2020年大会覇者・原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)と回る。自身今季最終戦で来季に向けた手応えもつかみたいところだ。