新日本プロレス21日の後楽園大会で「スーパージュニアタッグリーグ(SJTL)」が開幕。手足口病を発症して9月下旬から欠場していたKUSHIDA(39)が、約2か月ぶりに戦列復帰した。

 ケビン・ナイトとのコンビでエントリーしたリーグ戦初戦で、アレックス・ゼイン、エル・リンダマン組に敗れて黒星発進。それでもKUSHIDAは「今日を目標に毎日を生きてきたので。改めてリングに上がれて良かったですね」と充実の表情を浮かべた。

 手足口病は子供によく見られるウイルス性の感染症だが、大人が感染すると症状が重く出やすい。KUSHIDAの場合は発熱に加え全身に発疹が出て、ガラスが刺さったような痛みを感じたという。指の爪が全てはがれ、強い倦怠感で1か月も寝たきりの状態が続いた。「リングで戦うことがすごく遠く感じましたね。大げさかもしれないですけど、このまま二度と上がれないんじゃないかと思いました。改めて感染症の恐ろしさを感じました」と振り返る。

 欠場前にはIWGPジュニアヘビー級王者・石森太二に挑戦表明していたが、すでに同王座には来年1月4日東京ドーム大会で高橋ヒロム、エル・デスペラード、マスター・ワトの3人が4WAY戦で挑戦することが決まっている。

「治ったからってすぐに挑戦表明はおこがましいですし、誰かが欠場した時に違う誰かがチャンスをつかむのは、新日本プロレスでは当然のこと。ワトには頑張れって思うし、僕はまたコツコツ積み上げていくしかないですね、いろいろなものを」

 7月に3年半ぶりの古巣復帰を果たして以降、思うような結果を残せていないKUSHIDAだが、SJTLから再スタートを切る決意だ。