とうとう崖っぷちに追い込まれた。セ2位のDeNAは24日、ヤクルト戦(神宮)に1―8で大敗。首位ヤクルトとのゲーム差は再び「6」に広がり、相手のマジックも一気に「2」にまで減らしてしまった。25日の直接対決でも連敗すれば、ヤクルトのリーグ連覇が決まるだけでなく2年連続で胴上げを眼前で見せつけられる屈辱を味わうことになる。

 この日は激しい降雨に見舞われたことで、1時間半遅れの19時30分から試合開始。悪コンディションの中で先発マウンドに立った大貫晋一投手(28)は中5日で必勝を託されたが、期待に応えられず序盤で試合を壊してしまった。

 初回から先頭の塩見に二塁打を浴び、暴投で三進を許すと続く山崎の中前適時打であっさりと先制点を献上。2回にもオスナに高めに浮いた変化球を痛打され、ソロ本塁打を被弾して2点目を奪われた。3回に入ると制球難に拍車がかかり、一死満塁のピンチを作ったところで降板。バトンを継いだ2番手・ロメロが踏ん張れずオスナに左犠飛、宮本にも右前適時打を許して4点目を許した。

 その後も火のついたスワローズ打線を止められずにリリーフ陣が猛爆を食らい続けた。5回には3番手・田中健が5連打で2失点、7回にも4番手・森原が中村に2ランを左翼席へ叩き込まれ、万事休す。

 打線も相手先発・サイスニードの緩急自在の投球術に苦しめられ、奪った得点は8回に放った桑原の適時打のみ。ほとんど見せ場も作れないまま敗れ、恥辱の黒星となった。

 今季最短の2回1/3、5安打4失点でKOされ、8敗目を喫した大貫は「早いイニングなおかつリードされた場面での降板となってしまった事が悔しいです」とコメント。

 一方の三浦大輔監督(48)は大貫について「辛抱しながらいかないといけないところを辛抱できなかった」と厳しく評し、マジックを「2」とされて断崖絶壁となった中で臨む25日の試合に関しては「勝つだけです」と言葉少なだった。