フィギュアスケートの中部選手権2日目(24日、愛知・邦和みなとスポーツ&カルチャー)、男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の山本草太(22=中京大)は、フリーで159・68点をマーク。合計253・80点で3連覇を達成した。

 冒頭の4回転フリップは転倒したが、試合後の山本は納得の表情を浮かべていた。「今回の試合は挑戦したいという思いで望めた。フリップに挑戦できたのは収穫」。この日のフリーは3種類の4回転を4本入れた構成だったが、後半でもミスも踏まえ「4回転3本でまとめてしっかりと表現したほうがいい。4回転3本でも高得点は狙える」と分析。今後の展望が見えてきた。

 また、五輪2大会出場でプロフィギュアスケーターの鈴木明子氏に振り付けの指導を受ける中で「彫刻のようなポージングをイメージして振り付けてくれた」というが、高難度のジャンプを入れると表現力が弱くなることから「もっと濃い色を出したい。自分に合った曲調で、自分の世界観をより濃く出していきたい」と回想。表現面でも確かな学びを得た。

 グランプリ(GP)シリーズは、第3戦フランス杯と第5戦NHK杯にエントリー。山本は「GPシリーズで表彰台を目指して挑んでいけたら。最終的には全日本も目標。最後までプログラムを磨いていきたい」と決意を口にした。