中日は24日の巨人戦(バンテリン)に2―1と接戦を制した。先発・小笠原が7回4安打1失点の好投で今季9勝目をマークすれば、打線は初回に木下の先制適時打、同点の3回にはビシエドが勝ち越し適時二塁打を放ち、そのまま逃げ切った。引き分けか負ければBクラスが確定し、CS進出の可能性が完全消滅となるが、崖っぷちで踏みとどまっている。

 以下は立浪和義監督(53)との主な一問一答。

 ――小笠原が好投

 立浪監督 立ち上がりからボールも走っていたし、今日は特にカーブが非常に相手打者が打ちにくそうに、こっちからは見えていた。7回のピンチもそのカーブで三振を取ったあたりは、成長を感じる。

 ――キャリアハイの9勝目を挙げ、2桁勝利にも王手

 立浪監督 もう1回登板はあるから、何とか規定投球回ということもあるし、ぜひ次のゲームも勝たせてあげられるように全力でやっていきたい。

 ――ロドリゲス(42ホールドポイント)、R・マルティネス(37セーブ)はともにリーグトップタイでタイトルを狙える位置にいる

 立浪監督 本当に頼もしいリリーフ陣がいるので、そこまで持っていければ、というところで。ここまではそういう展開が少なかったのもあるが、早い回に点が明日も取れるように頑張っていきたい。

 ――岡林も最多安打のタイトルが射程圏に

 立浪監督 試合数の加減から見てもDeNAが一番多いわけなので。そこも目標にしてもらいたいが、岡林も試合に出だして1年目。残り6試合も、とにかくそこも全然意識してもいいし、全力で塁に出ることが一番の仕事の選手なのでやってもらいたい。

 ――小笠原は得点圏で走者を背負ってから被打率が優れているが、ピンチに強い

 立浪監督 一つに、直球に力があるし、もともとチェンジアップという決め球がある。特にその中で今日はカーブ。全てのボールで空振り、凡打が取れるというのが強み。かなり手応えもつかんでると思う。まだまだ序盤、前半は大事なところでのコントロールミスとか多かったが、全部が完璧に投げられるわけではない。投手であれば、勝負どころである程度のコースに投げ切れるか。打者であれば、勝負どころでどれだけ思い切り良いスイングができるか。それは投手も打者も課題。それを抑えて初めて自分の力になっていくものだと思うんで、今日は7回で代えたが、ちょうどヘバってくるところでもあるし、後ろの二人もタイトルがかかっているので代えた。

 ――前日23日に福留の引退セレモニーでの言葉を受けてどう感じた
 
 立浪監督 努力して自分のものをつかんできた選手だし、昨日のスピーチでも選手たちは、今やらないと後悔するということを思ってくれたと思う。今頑張らないと頑張る時がないんで、チャンスもたくさんあるわけですから、モノにしてもらいたい。

 ――明日25日の本拠地ラストゲームに向けて

 立浪監督 いつも私自身が思っているが、この順位でこれだけたくさんのファンの方(3万5180人)が応援に来てくれる。それに甘えず、もっともっといいプレーを見せられるように。明日が本拠地最後の試合になるが、良い試合がお見せできるように全力で頑張っていきます。