大阪市長で日本維新の会の松井一郎顧問(58)が22日、立憲民主党の泉健太代表(48)に反撃した。

 両党は21日の国対委員長会談で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題をめぐる被害者救済など6項目で連携する方針を確認した。

 しかし、基本的な政治理念が異なる両党は過去に批判の応酬を繰り広げており、共闘の成果次第で選挙協力へと発展する可能性については、既に両党から激しい反発が起きている。松井氏も21日、「そんなことがあったら維新を徹底的にたたく」と猛反対したひとりだ。

 泉代表は22日、松井氏の発言について、「引退間近で、ちょっと老害的な発言だ。今になって怪気炎を上げる必要はないのかなと思う」と不快感を示したうえで、「呉越でも(共闘を)やる。すぐ政局に絡めてけん制するのは余計なことです」と話した。

〝老害〟呼ばわりされた松井氏は同日、大阪市内で報道陣の取材に応じ、「野党第一党の代表として、当選をした人だけの仲良しグループを作りたい。ちょっと軽いよね。僕とは全然、組織を率いる上での組織人としての考え方のスタンスが異なる」とあきれた様子。

 政府与党に対し、政策面で意見が一致すれば協力すればいいとした上で、「選挙の話とは違う」ときっぱりと言い放った。

 続けて「老害と言おうが何と言おうがいいけど、社会人とかね、もうちょっと人として修業を積んだ方がいい。結局、祭り上げられた立憲民主党名誉代表なんじゃないの?何の権限も見えないし、存在感もないから、こういうところで目立とうとする」と不快感を示した。