JRA騎手のクリストフ・ルメール(43)が22日のロッテ戦(京セラドーム)の特別始球式を務めた。年間最多勝記録の215勝(2018年)にちなんで「215」の背番号ユニホームでマウンドに立つと、山なりながらもノーバウンドで捕手に投げ込んだ。「緊張しました。でもいい経験でした」。登板前にはベンチ前で選手の円陣に誘われ、輪の中で「さあ、行こう!」と声出しして盛り上げた。

 母国のフランスは野球が盛んではないが「日本に来てからテレビでよく見ている。ルールを勉強しています。投手が指示通りに何でも投げられるのはすごい。打撃も細いバットにボールを当てる行為はスポーツの中で一番難しいんじゃないですか」と感心しながら見ているという。

 秋競馬に向けても気合十分。10月2日の仏GⅠ凱旋門賞(パリ・ロンシャン競馬場)を控え「世界ですごい大きなレース。フランス人としてこのレースを勝ちたい。特に日本馬で勝てたら喜びます」と話し「ジョッキーにとって秋は大事。天皇賞もあるし、ジャパンカップもある。有馬記念もある。今年も頑張りたい」と意気込んだ。