立憲民主党の泉健太代表(48)が22日、国会内で開いた会見で、同党と日本維新の会(馬場伸幸代表)による次期臨時国会での「共闘」合意をめぐる問題について言及した。

 両党は21日の国対委員長会談で共闘に合意。その合意事項は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題をめぐる被害者救済など6項目で連携する方針を確認した。

 これを受けて維新の松井一郎前代表(顧問)は、両党の合意が選挙協力に発展する可能性について、「そんなことがあったら俺は維新を徹底的にたたく」と猛反対している。

 両党の連携にクギを刺す松井氏の発言に泉氏は「引退間近で、ちょっと老害的な発言だ。今になって怪気炎を上げる必要はないのかなと思う」と不快感を示したうえで、「呉越でも(共闘を)やる。すぐ政局に絡めてけん制するのは余計なことです」と話した。

 お互いに悪口を言い合ってきた立憲と維新は、永田町では〝犬猿の仲〟と見られている。

 永田町関係者は臨時国会での共闘に関して「自民党内では『長く続かない。臨時国会までの連携だ』と、冷ややかな見方が出ています」と語った。

 一方、泉氏が松井氏を批判した背景として「新代表の馬場伸幸氏なら、もっと踏み込んだ連携ができるという思惑があるのでは」(政界関係者)と指摘されている。