小倉競輪のFⅠナイターが22日に開幕する。初日特選12Rを走る松本秀之介(22=熊本)が目をギラギラと輝かせている。当開催後の来月1日から地元記念(熊本記念in久留米)が控えているからだ。熊本記念には嘉永泰斗(24)や瓜生崇智(27)ら熊本競輪界を代表する若手機動型がめじろ押し。同県、最若手の松本はラインのけん引役として期待がかかっている。

「次の記念につながるレースがしたいですね。今回は車輪をいつもと違うものに替えてみます。いい方を(地元記念)使ってみようかと思っています」と、さらなる上積みを狙っている。

 まずは初日特選で田中誠(39=福岡)―大坪功一(45=福岡)と背に仕掛けどころを逃さず疾走する。

 そんな話を横で聞いていた松本と同じ高校出身で同期、同級、誕生日も1日違いのくされ縁である練習仲間の伊藤旭(22=熊本)は「自分は10月はあっせんが止まるため、地元記念を走れません…」と涙目だった。