女子テニスの東レ・パンパシフィック・オープン(20日、東京・有明テニスの森公園)シングルス1回戦で、大坂なおみ(24)がとった行動を海外メディアが称賛した。

 大坂と対戦したダリア・サビル(28=オーストラリア)が、第1セット第2ゲームで左ヒザを負傷しコート上にうずくまった。すると大坂はすぐさまタオルを持ってサビルのもとに駆け寄り、サポートしたのだ。

 この動きについて英「ギブ・ミー・スポーツ」は、「大坂なおみが真のスポーツマンシップを見せた」と報道。「大坂はサビルの隣にひざまずいて、彼女の足をタオルで覆いながら、医療スタッフの到着を待った。試合終了後、2人のテニス選手は抱き合った。大坂はその後、対戦相手に感動的な『早く良くなって』というビデオメッセージを送った」と称賛した。

 ビデオメッセージで大坂は、サビルについて「ツアーで最も面白い人の1人」と良い友人関係であることを明かしつつ、「大きなケガでないこと、そして、あなたが立ち直ることを望んでいるわ」と語っている。

 また「テニス ワールドUSA」も「サビルが大坂の美しい抱擁に癒やされた」と、大坂のハグについて好意的に伝えている。

 大坂の優しさが表れた、感動的なシーンだったのは間違いない。