WWEマットでイヨ・スカイのユニット「ダメージ・コントロール(DC)」が猛威を振るっている。DCのイヨ&ダコタ・カイは先週、WWE女子タッグ王座を奪取。DCのリーダー、ベイリーの地元カリフォルニア州サンノゼで行われた今週のロウでは、新王者組の祝勝会が開催された。

 真っ白なリムジンで会場入りしたDCは、ベイリーが運転するカートに乗ってド派手に入場。かつてのストーンコールドばりにリングを一周し、やんやの喝采を浴びた。ベイリーは意気揚々とタッグベルト奪取を勝ち誇ると、イヨは「私たちが今、コントロールしている」と英語で言い「それもこれも、ベイリーのおかげ。あたしたちを信じてくれて、ありがとう!」と日本語でベイリーに感謝を伝えた。

 ダコタはDCと抗争するロウ女子王者ビアンカ・ブレア、〝女帝〟アスカ、アレクサ・ブリスを「女子部門では必要ない」とディスると、3人が登場。リング上での罵倒合戦から、メイン戦でベイリーVSアレクサの一騎打ちとなった。

 両軍がセコンドに就いたメイン戦は白熱の攻防を展開したが、アレクサがツイステッドプレスを狙ってコーナーに上がったところで、ダコタがエプロンに立って介入。レフェリーの気を引いた隙に、イヨがアレクサのヒザ裏に一撃を加えて、リングに転落させた。

 このチャンスにベイリーがローズプランド(変型フェースバスター)で叩きつけて、3カウントを奪った。勝利にも飽き足らないDCは試合後も、3人がかりでアレクサを暴行。救出に入ってきたアスカもボコボコにすると、イヨはベイリーとダコタのアシストを得て、ロープの反動を利用したムーンサルトプレス。初公開の合体月面弾で圧殺し、アスカをKOした。

 さらにビアンカも3人がかりで痛めつけた。最後はベイリーがローズプランドでマットに沈め「エクストリーム・ルールズ」(10月8日=日本時間9日、ペンシルベニア州フィラデルフィア)でのロウ女子王座挑戦を表明した。

 今週のロウは、ベルト独占を狙うDCのまさに〝悪の祝勝会〟となってしまった。