立憲民主党の蓮舫氏、辻元清美両参院議員は9日、今月27日に予定される安倍晋三元首相の「国葬」を欠席する意向をそれぞれ自身のツイッターで表明した。

 蓮舫氏は「閣議決定だけで時の政権が国葬を決める、国権の最高機関たる国会を無視したこの決め方に反対」と理由を記した。

 辻元氏は「内閣府設置法の『国の儀式』は今まで憲法7条による天皇の国事行為のみ。そこに安倍元総理の葬儀を加えるのか。人の『死』は平等です。コロナで亡くなりご葬儀もできない方もいる。また安倍元総理は統一教会と深い関係があったのでは?でも調査もせず全額国費『国葬儀』? 納得いかない。欠席します」とした。

 この日、岡田克也幹事長は国会内で会見を開き、安倍氏の国葬について党所属国会議員の出席を容認する方針を示した。

 岡田氏は「出る、出ないの判断は政治家の判断でもあります。そこまで党として拘束するつもりはない」と話した。

 泉健太代表や岡田氏など党幹部の出欠は、来週前半、政府に国葬の法的根拠などをただす文書を提出し、その回答を受けてから判断するという。

 立憲議員は「わが党は国葬を行うことに反対の立場を取っていた。岡田幹事長から出欠に関する通達を受け取った。蓮舫氏、辻元氏の欠席表明は自らが決め、タイミング的にいいと思います」と語った。