イングランド・プレミアリーグの強豪チェルシーがチーム再建へ向けて、フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)でスポーツディレクター(SD)を務めるルイス・カンポス氏に破格オファーを出し、引き抜きを画策している。

 PSGは昨季終了後にレオナルドSDを更迭し、〝全権選手〟となったエースFWキリアン・エムバペがモナコ時代から慕っているカンポス氏を後任に招へいした。

 しかし、今度は就任したばかりのカンポス氏の招へいを、チェルシーが狙っている。スペインメディア「ミオトラリーガ」は「チェルシーは、キリアンに非常に近い人物であるSDのルイス・カンポスと契約したいと考えている。彼らは非常に真剣に取り組んでいるようだ」と報道した。

 チェルシーは今季から米国の大富豪トッド・ボーリー氏がオーナーを務めるが早くも豪腕ぶりを発揮。最近は世界各国のクラブを買いあさって一大グループ化を図っていることが現地で報じられたばかりで、イングランド・プレミアリーグのオールスター戦も提唱するなど話題を振りまいている。

 莫大な資金力をバックに〝欲しいものは何でも手に入れる〟方針で、カンポス氏にも破格の条件を提示するようだ。

「彼らは契約を得るためにあらゆる手段を講じており、めまいがするほどのオファーをテーブルに置いている。それは年俸800万ユーロ(約11億5000万円)だ。これはPSGとカタール(オーナー)を爆弾で爆発させる」と同メディア。大物の選手や監督並みの高年俸をフロント職にすることは異例だが、金に糸目を付けない札束攻勢で〝強奪〟をするつもりだという。

 もちろんPSGも黙っているはずがなく、今後は血で血を洗う争いになりそうだ。