【リオ五輪 栄光へのメッセージ】リオ五輪柔道男子100キロ超級代表の原沢久喜(23=日本中央競馬会)によもやの急ブレーキがかかった。23日、ワールド・マスターズ大会(メキシコ)に向け、成田空港を出発したが「ぎっくり腰をやりました。なんとか腰を曲げて家までたどり着きました」と告白した。6日のトレーニング中に痛め、1週間練習を離脱。体重は一時、118キロまで減少し「練習が積めていない心配がある」と不安を口にした。

 ぎっくり腰は持病で、大学時代から半年ごとに発症。「いつも疲れがたまってくると出てくる」という。治し方は心得ているものの、痛みについては「それは変わらないですね。風呂にも入れず、座るのも痛い」と思い出したくもない様子だ。人によっては激痛のあまり、入院するケースもあるが「はりを打って、あとは家でゴロゴロ」とひたすら耐えるのが原沢流。精神的なダメージもかなりのものだったことを思えば、リオ五輪直前でなかったことが不幸中の幸いだろう。

 今は痛みは消え、試合への影響も否定したが、飛行機による長距離移動は腰への負担も大きい。「体を冷やさないようにして、ひたすら寝たい」と原沢は“難敵”の対策に余念がなかった。