新日本プロレスの“暗黒の王”EVILが17日、G1クライマックス覇者の飯伏幸太(37)が持つ東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証の強奪を予告した。
G1公式戦で飯伏を破ったEVILは、10月14日両国国技館大会での争奪戦出撃が濃厚。同大会では同じロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)のSANADA(31)がIWGP王者オカダ・カズチカ(31)への挑戦が決まっており、同じくLIJのIWGPインターコンチネンタル(IC)王者・内藤哲也(37)も2冠狙いを宣言している。それでも「誰よりもIWGPヘビーを欲しているのはこの俺だ。よく覚えておけ」と強気に言い放った。
2012年から採用された権利証システムは、過去7年間で一度も権利証の移動がない。だがEVILは、その“慣例”破りに自信をのぞかせる。来年の東京ドーム大会(1月4、5日)の初日にIWGP、翌日にIC挑戦のプランを掲げる飯伏に対し「まだ東京ドームのメインに立てるかも分からないのに、自分の足元が見えてないんじゃないのか? IWGPヘビーが何かの過程になってるような言い方も気に入らねえな。過去一度も動いたことのないものが動く時っていうのは、こういう時なんだよ」と“過信”が命取りになると警告した。
IC王者の内藤も、団体の対応次第では権利証取りに動くことを示唆する。だが、先に行動を起こした格好のEVILは「同じ新日本のレスラー同士、目指すべきところは一つなんだから、内藤も俺の行動は理解できるはず。いずれ戦う日が来るかもしれないが、今の俺は権利証を奪うことしか考えていない」。史上初の権利証移動を成し遂げ、年間最大興行を暗黒に染め上げる。