J1川崎Fは19日、明治安田生命Jリーグ「ワールドチャレンジ2019」でチェルシー(日産スタジアム)と対戦。後半41分にレアンドロ・ダミアン(29)のシュートで先制した川崎Fが1—0で逃げ切り、欧州屈指の名門を破る大金星を挙げた。
Jリーグ王者と欧州リーグ王者が対戦する大一番とあって、日産スタジアムには約6万人もの観客が詰め掛けた。
試合は序盤からチェルシーのペースで進んだ。前半15分に中盤から抜け出したFWペドロ(31)がシュートを放つもGKの正面を突き、ゴールならず。30分にもペドロが右足でダイレクトシュートを放ったが、枠を捉えることができなかった。
チェルシーは後半20分に新加入の米国代表MFクリスチャン・プリシッチ(20)を投入し、攻撃のリズムを変えようと試みたが、最後まで川崎Fの鉄壁守備陣を崩すことはできなかった。
前半は守りに回った川崎Fだが、後半に入るとチェルシーゴールに果敢に迫った。後半10分、FW知念慶(20)のクロスにダミアンが飛び込みながら合わせるなど、徐々に流れを引き寄せた。後半39分には元日本代表MF中村憲剛(38)を投入。直後の41分に中村のクロスをダミアンが頭で合わせ均衡を破った。
最後にチェルシーの猛攻にあったが、ゴールを許さず1点を守りきった。川崎Fにとっては、0—6で敗れた15年のドルトムント戦の悪夢を振り払う勝利となった。