RIZINの榊原信行CEO(58)が、現役を引退した石渡伸太郎(36)を後継者に指名した。

 石渡は23日の引退興行(東京・ニューピアホール)で扇久保博正とのエキシビションマッチに出場。2006年のプロデビューから修斗、戦極、パンクラス、RIZINなどで活躍したベテランは約15年の格闘家人生にピリオドを打った。今後については後進育成とともに「私自身も、いろんなことに挑戦して皆さまに何か届けられるように頑張ります」と語った。

 その背中に熱視線を送るのが榊原CEOだ。「プロモーターの立場からすると、体現してほしいものをきちんと見せてくれる安定感のある選手でした。第2の石渡伸太郎のようなファイティングスピリットを持つ選手をつくり出してほしい」としつつこう続けた。

「人間的に総合的な力があって多くの人を巻き込んでいく求心力がある。だから、次の日本の格闘技界を背負って立つプロモーターになってほしいんですよ。僕の後継者? そうなってくれれば一番いいんだけど」

 榊原CEOが選手の第2の人生について述べるのは異例のこと。「僕もだいぶ打たれ弱くなって、プロモーターとして〝パンチドランカー〟になってるんで。そろそろ継承したい(笑い)」と冗談めかしつつ目は本気だ。「引退興行をやってプロモートのいろはも多少感じたと思うし。今後は選手の指導を中心としながら、RIZINのフロントに関わってもらいたい」と力をこめた。意外なオファーが届いた石渡は、引退後も格闘技界のキーマンになりそうだ。