新日本プロレスの東京・両国国技館大会(5日)で行われたIWGP・USヘビー級選手権は、初参戦となった元WWEスーパースターのディーン・アンブローズ改めジョン・モクスリー(32)が、ジュース・ロビンソン(30)を粉砕し第6代王者に輝いた。

 今年4月にWWEを退団し、突如として新日プロに姿を現した狂犬が特大のインパクトを残した。

 序盤から場外で暴れ回り、イスやテーブルを駆使して荒々しいファイトを展開。王者もテーブル上へのパワーボムで反撃するが、モクスリーはドラゴンスクリューからテキサス式四つ葉固めを繰り出して主導権を奪い返す。

 ジュースのパルプフリクションを阻止すると、関節蹴りからダーティー・ディーズ(ダブルアーム式DDT)を発射。これをカウント2で返されると、さらに高角度なダーティー・ディーズを炸裂させて3カウントを奪ってみせた。

 初参戦でいきなりUSベルトを獲得したモクスリーは「このベルトを取ったということは、俺が厳しいトレーニングを積んできたということだ。取り返したいなら誰でもやってくるがいい。誰にも邪魔はさせない。俺のメッセージはリングで表現した。それは『バイオレンス』だ」と勝ち誇った。

 貫禄を見せつけた現役バリバリのスーパースターが、今後の新日マットでどのような動きを見せるのか注目だ。