梨園一の競馬好きとして知られる歌舞伎役者の市川海老蔵(41)が6日、自身のブログを「ふと思い立ったら吉日」のタイトルで更新し、趣味の競馬予想をやめることを明かした。
海老蔵は2013年に66歳の若さで亡くなった父の十二代目市川團十郎さんの影響を受け、幼いころから競馬中継などを見て、競馬と親しんできた。芸能界屈指の競馬通として有名で、福永祐一騎手と親交が深く、これまで数々のビッグレースの予想を的中させている。先月14日にはGⅠ皐月賞を3連単で当てたばかりだ。
海老蔵はスポーツ紙の競馬欄の写真を添えて「競馬大好きです。とてもとても大好きです。こんなに熱くなる趣味はなかった、でもふと思い立ったら吉日。今日で競馬やめまーす。うん。大きく負けたわけでも大きく買ったわけでもなくなんか辞めようと今朝思ってしまったので自分でも意外な思考に戸惑ってます。。が、、やめてみよう。」(原文のママ)と、大好きな趣味を“引退”すると明かした。
ちょうど1年後となる来年5月からは、十三代目市川團十郎白猿襲名披露興行が東京・歌舞伎座を皮切りに全国で行われ、長男の勸玄(6)は八代目市川新之助を襲名する。
今年1月の会見で「計り知れない重みがあると思う。あと1年は海老蔵でいられるので、成田山新勝寺へ修行に行ったり、お稽古事を最初から見直したい」と名跡の重みを語っており「今回の襲名を一番報告したいのは父と(妻の小林)麻央」と亡き家族への思いを打ち明けていた。
今月は襲名まで1年の節目の上、12日には令和初の母の日があり、6月22日には2017年に亡くなった最愛の妻の命日を迎える。亡き父と妻のためにも、襲名興行を大成功させる“願掛け”として、大好きな趣味を断ったのかもしれない。