レスリングの全日本選手権(東京スポーツ新聞格技振興財団協賛)初日(16日、駒沢体育館)、男子フリー70キロ級決勝で、成国大志(ゴールドキッズ)が高田熙(日体大)を7―3で下し、大会初優勝を飾った。

 決勝では相手の歯が頭に激しく当たり、流血のアクシデント。それでも最後まで戦い抜き、全日本の頂点に立った。「勝ってうれしいが、このような内容だと世界では勝てない。気持ちも体ももっと上げていきたい」と、すぐに先を見据えた。

 大学時代に、医師が処方した禁止薬物を含む薬の服用がドーピング違反とみなされ、1年8か月の出場停止処分を受けた成国。つらい時期を乗り越え、復活を遂げた。支えた一人が母の成国(旧姓・飯島)晶子さんだ。レスリングの元世界女王で、プロのリングでも活躍。日本女子黎明期を支えたゴッドマザーに、近づくことが成国の目標だ。

「世界一という肩書はすごいものがある。自分も母のように世界一になりたい」(成国)。憧れの世界へと飛び出す。