人気歌手のビリー・アイリッシュ(19)が11歳からポルノ映像を見始め、依存症に似た症状で悪夢にうなされたり、恋愛関係に悪影響を与えていたことを告白した。英「ガーディアン」紙電子版が14日(日本時間15日)が報じた。

 同紙によるとビリーは13日に米シリウスXMラジオの番組「ハワード・スターン・ショー」に出演。ポルノ映像を見ることが「男性の仲間」としての感覚を覚えることに役立つと考え、それがクールなことだと感じていたという。11歳でポルノを見始めると依存症に近い状況となり「ポルノで私の頭は壊れた。多くのポルノを見たことで私は荒廃した」と語った。ビリーは常にユニセックス的なダブダブの服を着用することでも知られており、18日に20歳の誕生日を迎える。
 
 暴力的かつ虐待的な過激な内容の映像を好んで選んだため、金縛りや悪夢に悩まされたことも明かした。現在では当時の行為を反省した上で「恥だと思う」と断言している。くしくもビリーは11歳から音楽活動を始めている。

 ポルノによるトラウマは性関係にも影響を与え「最初の数回のセックスでは、嫌なことでもノーとは言わなかった。自分がひかれるのはそういうものだと思ったから」とも語った。十代でポルノ映像を何度も見ることについて大丈夫だと考えていた当時の自分に怒りを感じるとも明かした。

 ビリーは2016年に配信シングルでデビュー。19年にはメジャーからのデビューアルバム「ウェン・ウィー・オール・アスリープ、ウェア・ウィー・ドゥ―・ゴー?」が全米と全英で1位を獲得。米国では2000年代生まれでアルバム全米1位を獲得する初のアーティストとなり、英国では女性として史上最年少でアルバム1位を獲得した。第62回グラミー賞では、新人賞、最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀アルバム賞の主要4部門を史上最年少で受賞している。

 7月に発表したセカンドアルバム「ハピアー・ザン・エヴァー」の収録曲「メール・ファンタジー」では、ややダークなメロディーに乗せ、壊れた恋愛関係を思い出しつつ、家でポルノ映像を見ながらという気分を変えようとする内容を歌っている。

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