米倉涼子(43)主演で3日に放送されたスペシャルドラマ「疑惑」(テレビ朝日系)の視聴率が11・2%と大方の予想を下回り、ドラマ関係者に波紋が広がっている。

「テレビ朝日開局60周年記念ドラマスペシャル」と銘打たれた同ドラマ。「ドクターX~外科医・大門未知子~」「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」と、この数年の同局の躍進に欠かせない存在となった視聴率女王・米倉を主演に、映画並みの制作費を投じ、撮影は昨年5月に行われた。

 米倉は「リーガルV」の元弁護士役から今回は弁護士役で、13億円保険金殺人の疑惑がかかった準主役級の若妻役に黒木華(28)が起用され、劇中で披露した2人の女同士のキスシーンも放送前から話題になった。

 さらに、昨年8月に心不全で亡くなった名優・津川雅彦さん(享年78)の遺作となったことや、作品が過去に何度も映画やドラマ化された松本清張氏原作だったことでも視聴率が期待されていた。

「テレ朝としては最低でも15%は欲しかったところ。全話平均15・7%だった『リーガルV』の視聴者も米倉の弁護士ものとして見てくれるという計算もあっただろうが、11・2%では赤字。女王・米倉にしては合格点とは言い難い。米倉でこの数字か…と驚きが広がっている」(ドラマ関係者)

 米倉の人気に陰りが見え始めたのかというと、そうでもないようだ。敗因としては放送した曜日と時間がありそうだ。

「日曜日の夜9時は『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)が強く、当日も13・7%、常盤貴子のドラマ『グッドワイフ』も9・0%。裏番組に人気番組があったことが原因でしょう。ただ、1話完結のSPドラマなので録画視聴は高いと思われます」(テレビ関係者)

 連続ドラマの視聴率、出演料でトップに君臨する米倉だけに、次作も注目されそうだ。

(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)