新日本プロレスのNEVER無差別級6人タッグ王者、EVIL(30)、SANADA(29)、BUSHI(34)組の緊急会議を4日、独占キャッチした。EVILとSANADAが「ワールドタッグリーグ(WTL)」Aブロック首位を走る中、3人が導き出した今後のプランとは――。

 移動日となったこの日の早朝、3人からの招集を受けた本紙は高知市内のファミレスに急行した。

 緊急会議の議題は、WTL後の防衛ロードのようだ。

 首位(勝ち点8)で好調を維持するEVIL組がWTLを制すれば、来年1・4東京ドーム大会でIWGPタッグ王座挑戦が濃厚で、6人タッグ王座防衛戦との両立は困難となる。

 またたく間に朝の和定食を平らげたEVILは「WTLの先には、もう1つのIWGPを支配していく。史上最高のフィナーレを福岡(11日、優勝決定戦)で飾り、もう1つのIWGPは東京ドームでいただく」とやはり年間最大興行での王座挑戦を表明。にわかには信じがたいが「歯を磨いていた」というだけの理由で10分以上も遅刻したSANADAも無言でうなずいた。

 となればBUSHIのカードは宙に浮く。新日プロで一番、生き方が上手な男はウルトラC案で解決を図る。「2人にはWTLに専念してもらって、防衛戦は次の日(1月5日)の後楽園でもいいんじゃない?」と、防衛戦スライドを提案。さらに「なら俺はIWGPジュニアに挑戦させてもらう。どうせ言ったもん勝ちで決まった4WAY戦でしょ? 4WAYも5WAYも変わらないって。2人がWTLで優勝できたら、俺の追加も認めてもらいたい」と、タイトルホルダーの特権でカード変更を要求する構えを見せた。

 会議が終わるや、どこからともなく紙袋を手にした内藤哲也(35)が現れ「探したよ、アミーゴス…。もう出発の時間過ぎてるから、ここは東スポさんに任せて早く出よう」と3人を連れて退店。テーブルには頼んだ覚えがない持ち帰りメニュー「アンガスサーロインステーキ重」が追加された伝票が残されていた…。