中日・京田陽太内野手(24)が12日、来季遊撃のレギュラーを争うドラフト1位入団した根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)に“秘密兵器”での後方支援を約束した。
入団から2年連続で正遊撃手を務めた京田にとって、4球団競合の黄金ルーキーというライバル出現は、心中穏やかでないはず。来春の沖縄キャンプからシ烈な定位置争いが繰り広げられるのは必至の状況だが、早くもキャンプ中の宿舎について「年も近いしポジションもかぶるんで同じ部屋になると思っている」と“呉越同舟”になる覚悟を決めている。
しかし、根尾と相部屋になっても意地悪をするわけではない。むしろ、根尾がキャンプを完走できるように手助けするという。
そこで前回に続き、宿舎の浴室に筋肉や心身の疲労回復に効果があるとされる炭酸泉が発生する装置を設置。「(現二軍コーチの)荒木さんに紹介されて今年2月のキャンプから使っていた。炭酸風呂はいいですよ。泡がガッツリ体について、肌がきれいになるし、疲れも取れる。やっぱり練習が終わった後の疲れを残さないようにすることが大事。(根尾は)風呂が好きって言ってたしね」と気にかける。
ライバルに“塩”を送る格好となるが、京田は「別に嫌いだとか、そういう気持ちはない。(根尾は)絶対にこれからチームを背負っていかないといけなくなる選手なんで。ポジションがたまたま一緒なだけであって、僕にとっては後輩にもなるし、しっかり面倒をみたい。マスコミとかに注目されていて気疲れとかもあると思うので、そこを何とか軽減させてあげられたら」。
もちろん、遊撃争いについては「負けるつもりはない。迎え撃つだけです」と牙をむくが、根尾にとっては頼りがいのある先輩となりそうだ。