25日の全日本プロレスの無観客試合で、世界ジュニア王者のCIMA(43)が佐藤光留(40)を下しV2に成功した。

 ベテランによるタイトル戦は互いのテクニックが交錯する一進一退の攻防となったが、最後は光留の関節地獄をしのいだCIMAが怒とうの押さえ込み技を連発。変型エビ固めで3カウントを奪い王座を防衛し「俺は佐藤光留に勝ったんじゃない。攻略したんや。プロレスは3カウント入れば勝ちやからな」と関節技で痛めつけられた左腕を押さえながら勝ち名乗りを受けた。

 さらに前王者で2月20日の名古屋大会でベルトを奪った岩本煌史をリングに呼び込み「お前、俺からベルト取られてから全然元気ないやないか。おまえという人間を出し切れてないんちゃうんか?」と失速を指摘しつつ挑戦者に指名。岩本から「この世界ジュニアのベルト、CIMAから取り戻すのは、岩本煌史、この俺だ」と応じられ、5月16日の東京・大田区総合体育館大会での激突を誓い合った。