オークランド主砲の一言が、揺れるフランチャイズの空気を一気に和らげた。
米メディア「クラッチポインツ」が報じたところによれば、アスレチックスのブレント・ルーカー外野手(31)が、ラスベガス移転に伴う球団名称変更問題について言及。米野球専門ポッドキャスト番組「ファウルテリトリー」出演時の発言がSNSで拡散され、ファンの間に広がっていた〝改名不安〟に終止符を打つ形となった。
現在、アスレチックスは2028年のラスベガス恒久移転に向けた移行期にあり、本拠地問題や商標登録の不透明さが続いている。実際「ラスベガス・アスレチックス」「ベガス・アスレチックス」という名称案は米国特許商標庁から識別性の欠如を理由に却下されるなど、ブランド面では混乱も生じている。
だが、ルーカーのスタンスは一貫して冷静だった。「アスレチックスという名称はうまくいくと確信している」と語り、あくまで選手たちは〝名前〟ではなく〝プレー〟に集中していると強調。その象徴的な例えが「まさかアスレチックスが『ラスベガス・ストリッパーズ』に改名されるなんて、予想していない」というユーモラスな比喩だった。ルーカーが例えたのは、ラスベガスの主要なメインストリートである「ラスベガス・ストリップ」に引っかけた「ストリッパー」という名称だが、違う意味に受け取られる可能性もある。
球団は近年、ルーカーの大型契約延長をはじめ積極補強に舵を切り、明らかに「再建モード」からの脱却を図っている。移転、ブランド、経営戦略――。すべてが揺れ動く中で、主力選手の言葉は重い。〝ストリッパーズ〟発言は単なる冗談ではない。アスレチックスという名前が持つ歴史とブランド価値を、内部がどう捉えているかを象徴するメッセージだった。
ラスベガス移転という大転換点を前に、球団のアイデンティティは少なくともクラブハウスの中では微塵も揺らいでいない。












