ソフトバンクの海野隆司捕手(28)が、正捕手としての地位確立へ静かに闘志を燃やした。このオフも今宮健太内野手(34)が福岡・宮若市で行う自主トレに2年連続で参加。寒波が襲来した22日も尊敬する先輩とともにみっちり汗を流した。

 昨季は長らく鷹の正捕手に君臨してきた甲斐の巨人移籍で空いた穴を埋めるように、自己最多の105試合に出場。リーグVと5年ぶりの日本一に大きく貢献し、飛躍のシーズンとなった。だからこそ、重要な2026年。「今年は間違いなく周囲から見られる目が去年と違う。その中で今年は自分が引っ張るという気持ちでやりたい」。課題の打撃に向き合いつつ、守備力に磨きをかけている。新シーズンへの所信表明から、地位確立への自覚がにじんだ。

 理想の捕手像は変わらない。「堂々としてるのが一番。やっぱりドシッと構えること。何があっても、どれだけ点差があっても気を緩めないってところは大事。常日頃の立ち居振る舞いもそう。今年は特に、周りから見られているっていうことを思いながらやりたい」。捕手が「扇の要」と言われる理由を理解し、自らの理想像に近づけば、正捕手の地位は確立される。

 なぜ今宮は人望が厚いのか――。2年連続で自主トレに同行する理由もそこにあるはずだ。楽天・村林をはじめ出世する選手が多い今宮組。成功のヒントをつかんだ28歳は、着実に自分の城を築こうとしている。