日本ハムが開幕時の好調ぶりから一転、苦しい戦いを強いられている。
勝率5割で迎えた26日のロッテ戦(エスコン)では、野村、レイエスの一発攻勢で2―1の逆転勝ち。連敗を「3」で止め、なんとか借金生活を免れたが、チームが挙げた得点は本塁打によるものだけ。ここ4試合を見ても適時打での得点はわずか1点しかなく、それ以外の得点は全て本塁打という異常事態が続いている。
しかも日本ハムの攻撃陣には現在、好調と言える選手が少なく、レギュラー格で打率2割5分以上を維持する選手は野村(2割5分6厘)とレイエス(2割7分3厘)しかいない。これでは今後も得点力向上は見込めない可能性が高い。低調な打線を活性化させるためには、何らかの起爆剤や対応策が必要だろう。
その「特効薬」としてチーム周辺でにわかに期待され始めているのが、四球や小技、犠打等を駆使する「セコセコ野球」の復活だ。日本ハムは昨年まで新庄監督のもと、少ないチャンスを確実にものにする泥臭い野球を展開。この戦い方がナインに定着したことで昨季は数多くの接戦を制し、リーグ2位へと躍進した。
だが、今季は各ポジションに複数のレギュラー選手がそろうほどチーム戦力が整ったこともあり、指揮官は「もう今はドカンといける打線も組めますし。スピードのある野球もできますから」と開幕前にセコセコ野球を封印。あえて大味な攻撃スタイルに舵を切った。開幕からここまで23試合連続犠打なしとなったのも、この戦い方の変化が影響したと言われる。だからこそ周囲からセコセコ野球の復活が期待されるのだろう。
ある球団関係者も「一時的でいいので、昨年のような戦い方を試すべき」とこう続ける。
「新庄監督のセコセコ野球には、足攻と同じようにスランプがない。それに昨年の日本ハムは徹底した小技の活用と、新庄監督の意表を突く采配が相手に無言の脅威を与えていた。接戦に強かったのもこのためでしょう。であれば、各打者が調子を落とし打線が低調な今、四球を狙いにいったり、犠打や進塁打を積極的に使う野球を再開させることも策の一つ。その間に各打者の調子が上がる可能性もありますからね」
そんな周囲の声が指揮官にも届いているのだろうか。26日からは外国人選手を除くほぼ全選手が試合前にバント練習を敢行。ナインが「原点回帰」に向け、少しずつ動き出した。
大味な野球もいいが、実は相手が最も嫌がるのは、新庄監督が長年にわたり確立させた「セコセコ野球」とも言われる。それだけに…。やはり一考の余地はあるのかもしれない。












