松竹芸能「道頓堀角座」7月末に閉鎖 ネットで新事業を展開

2018年02月17日 05時00分

7月で姿を消す角座

 大手芸能事務所・松竹芸能は16日、大阪市の道頓堀で運営する「道頓堀角座広場」を7月末で終了すると発表。常設劇場として親しまれた道頓堀角座は姿を消すことになり、本社は移転して本町駅付近の「松竹衣装ビル」内に構える。

 移転の理由について「1月に現土地オーナーとの間で、5年間の定期借家契約の期間満期が確認された」と説明。芸人からは惜しむ声もあったが、おおむね納得してくれたという。

 角座は、江戸時代に道頓堀に架かる戎橋の南に存在した劇場「道頓堀5座」の一つで、戦災での焼失や映画館として経営された時期を経て、演芸場として復活した。松竹芸人らの活躍もあって一時代を築いたが、吉本興業の人気に押され衰退し、松竹が土地建物の売却を決定して閉鎖された。その後、2013年に「DAIHATSU MOVE 道頓堀角座」として再開場したが、5年間の定期借家契約のため、動向が注目されていた。

 松竹が「この移転を大きなチャンスとして、様々な新施策を計画し、前進していく判断をしました」の説明通り、新たな試みも始まっている。従来の落語やお笑いライブは継続しながら、ホームページ上に「WEB角座(仮)」を立ち上げ、コンテンツの多様化を図る新事業を展開。すでに昨年からユーチューバーマネジメント会社と協力して、ユーチューバーの育成を手がけ、結果も出てきているという。

 また、これまでタレントや俳優を育成するための新人発掘オーディションを、グループ会社それぞれで個別に行ってきたが、秋に合同で大阪で開催する予定だ。

 お笑い業界は、吉本が圧倒的な力を見せつけている。角座が消えるのは寂しいが、松竹の新たな試みに注目だ。